男性諸氏のやっているようで実はやっていない家事不均衡や意識のズレについて
リサーチ・アンド・ディベロプメント(東京)は「生活者総合ライフスタイル調査システム CORE 2017」という調査を実施(18~79歳対象)。夫婦間における家事協力の実態と、家事協力意識のズレについての調査結果が明らかになった。
調査では家事を週2~3回以上実施している既婚者はどの家事の実施割合も女性は「7~9割」であるのに対し、男性はいずれの家事も「5割以下」に留まり、男女間で不均衡な状態となってるという。この傾向は夫婦共働きと片働きの間でも大きな差はみられず、比較的負担の小さい「食器洗い」「ゴミ出し」が4割程度、より負担が大きい「料理」「洗濯」にいたっては、夫婦共働きの男性でも2割程度という実態だ。
女性の社会進出の動きが加速すると今後も共働きの夫婦はさらに増えていくことが予想されるが女性の家事負担は依然として高いまま。そのため、仕事と家事、場合によっては育児や介護といった公私の両立の大変さから、女性が「結婚した方が幸せ」と感じづらい状況に置かれてしまっているという課題が浮かびあがった。
近年、「料理男子」や「イクメン」などという言葉も出てきているが、このような言葉は、元来「家事は女性が行うもの」という価値観にもとづいて生まれてきたものかもしれない。男性は家事をやっているつもりでも後々熟年離婚などならないよう気をつけたいものだ。